アンバサダー制度の設置によってエンゲージメントの社内浸透を

2022年は社会全体がwithコロナ、コロナ禍に慣れていった一年だったように思います。私たちの店舗においても行動できる範囲で楽しもうというお客様のご来店が増えました。

社内体制においては、会社の戦略=人の配置だと考えており、既存社員をどう活用していくか、成長してもらうか、人をどう採用していってどうかたちにしていくかという組織作りに着手しました。経営組織の再構築に取り組んでおり、コアメンバーと会話をしながら進めています。運営の中に採用と既存社員の配置をどう落とし込むか、モチベーション、未来像、個人の成長は会社の成長であり、中期経営計画のスローガンとして『みんなが創るG.D.Sの未来』という合言葉を掲げていますので、そこにしっかり準ずるような体制でやっていければと思っています。

企業を成長させるための重要な要素として、エンゲージメントがあると考えています。エンゲージメントは雇用する側と雇用される側がフィフティフィフティな関係で相乗効果を発揮していくことで、モチベーションが上がり成果が上がることだと思います。モチベーションは社員が感じるもの、従業員満足は会社から与えるもの、ベクトルが逆だと思うのですが、それを円滑にやっていくことがエンゲージメントと捉え、そこを経営に活かしていこうと取り組んでいます。G.D.Sエリアの中ではアンバサダー制度の導入という取り組みをおこなっています。アンバサダーは直訳すると“大使”という意味合いです。コロナ禍においてはソーシャルディスタンスを保ってサービスしなさいという流れであったわけですが、今後は機械に任せることは任せて、人がしっかり対面で接客する良さが求められる部分をアンバサダーというかたちで、しっかりお客様に伝えて行こうと考えています。牛角での食べ方や楽しみ方というところをお客様にしっかり店内でも、店外でも伝えていくことがアンバサダーの役割です。今後は牛角だけでなく社内の全ブランドに広げて行こうと取り組んでいます。Face to Faceのサービスだからこそ味わえる、付加価値、満足度、そこでお客様に感動していただいて再来店していただければと思います。向き不向きを考えながら店全体の質を担保できるところがアンバサダー制度の一番良いところだと思っています。

2023年の事業展開について

「飲食事業」「グローバルサプライ事業」「情報ネットワーク・コンサル事業」の3つの矢、ブランド25周年を迎えた牛角のエリアFC本部としての飲食事業という基盤がある中で、グローバルサプライ事業においては、2021年に浜名ファームという農業生産法人をグループ会社としました。そこにグッと力を入れながらの地域貢献ということがグローバルサプライ事業の展開の柱になってくると思いますので、そこをG.D.Sグループ全体として取り組んでいきたいです。
そして第3の矢である情報ネットワーク・コンサル事業においては、約10年に渡りBuzip社長.tvを展開して来た中で、県内を中心とした企業との間に数においても質においても凄く良いネットワークを持つことができています。今後はそこのネットワークの部分を強化していきたいと考えています。社長が元気にならないと地域が元気にならないので、同じ志、気持ちをもった社長さんとタックを組みながら、もっともっと地域に貢献できるよう取り組んでいきたいです。G.D.Sが地域貢献という部分にフォーカスしているのは、やはり地域に愛される企業でなければ100年企業にはなれないと思っているからです。地域から愛されるためにはまずは地域を盛り上げる、そうすることでG.D.Sも長く地域に愛されると思います。地域に貢献できる会社であるためには、その社員も同じ意志をもっていなければならないので、100年企業としての社員ブランドを作っていくことが必要なのです。

改めて考えるG.D.Sの強みとは

牛角ブランドでは、アルバイトの方のことを同じ志を持ち、共に働く大切な仲間として「パートナー」と呼んでいます。パートナーを店長に、店長を経営者に、経営者的な視点をもった店長をスーパーバイザーに、という変わらないコンセプトのもとやって来ました。経営者的なスタンスをパートナーにも求める中で、やりがい、働きがいを見出していただき、仕事の楽しさを発見して欲しいと取り組みを体現してお披露目する場として、2003年から開催している『G-1スピリッツ パートナーズフォーラム』があります。コロナ禍でここ2年は開催できませんでしたが、2023年10月に復活します。このG-1を持っていることはG.D.Sにとっての一番の強みです。G-1での取り組みを通して成長したパートナーの若者たちが、社会に旅立って世の中に貢献する人財となること、これこそがG.D.Sの大きな役割です。
人という部分にフォーカスし、人の良いところを伸ばしていく、そんな会社でありたいと思っています。社員の成長が会社の成長、その一点だと思います。

代表取締役
大関 泉

創業者 谷野剛一(やの ごういち) プロフィール
静岡県立浜松北高等学校卒業。青山学院大学経済学部経済学科卒業後、ヤマハ発動機(株)入社。
谷野税務会計事務所在籍中に愛知大学大学院経済学科研究科卒業。その後、昭和63年データハウス21設立(代表)。
  • 平成 8年 中部印刷(株)監査役就任。
  • 平成11年 (株)ジー・ディー・エス設立(代表)。
  • 平成23年 浜松西倫理法人会入会。